飛んだり爆ぜたり着陸したり

 人類生き残りを賭けた火星移住計画。酸素供給のため導入された“藻”がなぜか死滅し、宇宙船では火災が発生、着陸機も破損。この危機的状況からクルーは生還できるのか?!
 生還へのタイムリミット、なぜか火星に謎の「先客」…というあたりだけで十分面白い(?)ので、それ以外の「ロボットの叛乱」「乗組員同士の反目や裏切り」「テレンス・スタンプの哲学的セリフ」とかは無くてもよかったというか、やや短めの映画なのでこれだけの要素を入れるとちょっと窮屈(テレビ用編集なので余計そう感じたのかもしれませんが)。キャリー=アン・モスヴァル・キルマーに惚れてるので他のクルーは置いといても彼だけ救出したい!という点に絞ると、もっと嫌な話になってわたくし好みだったかも。
 現在放映中の『スーパーストーム』で憎まれ管理職のトム・サイズモアが、これには現場仕事のわりといいヤツの役で出てた。

 いわゆる“好みのタイプ”ではぜんぜん無いのに、なぜか気に入りなのがヴィン・ディーゼル(といっても他には『ピッチ・ブラック』くらいしか観てないが)。ただウットリと肉体鑑賞に集中できるからかもしれません*1中途はんぱなコメディなんかに色気を出さずに、ひたすらワイルドなやつに出ててほしい。
 本作は期待以上に大バカスケールのアクション&お笑い、豪華なロケ(山中の古城の要塞化もシビれます)、うまく揃えた東欧臭い顔?のキャスト、そしていつも不健康そうなアーシア・アルジェント嬢にも満足(笑)。

*1:これがシュワちゃんザ・ロック様だともう雑念が入ってしまう。顔がちょっと好きなので