勝手に戦う傲慢さ

 同じことを感じてる人は多いと思うので今さら書くほどのことでもない…と信じたいのですが、ここ数日とくにテレビを付けてると耳ざわりな言葉、「出馬」
 ふつうに「立候補(する)」といえば済むのに、ひとつのニュースの最初から最後まで5回ぐらい繰り返してシュツバシュツバいわれると、しゃれたつもりの比喩かもしれんがもう飽きたよ、と言いたくなる。そういう陳腐感に加えて(というよりそれ以上に)、なんでもやたらと戦争にたとえる物言いが根本的に嫌な感じである。
 それに、選挙ってべつにあの人たちの戦いではなくて、わたしたちの選択ですよ。報じるメディア側が如何に政治家べったりの視点で物を言っているかの表われではないか。「立候補」という言い方のほうには、選んでもらうという謙虚さがまだいくぶんかは含まれている気がする。