リンク先、NHKオンラインのウェブページ上では
警察によりますと、ETCのシステムでは、車にカードが入っていなくても料金所を通過すると、その車のナンバーを記録する仕組みになっています。
と書かれているが、動画を再生してみると野村正育アナウンサーは
車にカードが入っていなく、料金所を通過すると、
と言っているように聞こえる。また、その時にニュース映像の画面上にはテロップで「カードが入ってなく料金所通過」と(いっそう省略されてはいるが)同じような文言が表示されている*1。
じつは3月29日午後7時のテレビニュースでこの事件を報じていて、武田真一アナウンサーがやはり同じく
車にカードが入っていなく、料金所を通過すると、
と言ったのが聞こえたので、これはおかしいっ!と思い、さっそく検索してみた結果が上述のとおりなのであります。
もう私などが言葉ネタであれこれ書いてもムダなんじゃないか、どうせぜんぶ既に取り上げられているから…と思ってしまいそうなブログ、◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆で先日言及しておられた「〜ていなく」問題が瞬時に頭に浮かんだ。
今回のこれは、仮に「車にカードが入っておらず」と言い換えてみても意味として後のつながりが良くないので、厳密には「〜ていなく」問題とは関係ない。おそらく単に原稿が間違ってた(脱字?)のだろうが、そうだとしても、NHKのアナウンサー2名が不審を感じずにスッと読んでしまっているところをみると、治納由気さんの指摘どおり「〜ていなく」という言い回しが(NHKのアナウンサーたちのあいだで)もはや抵抗を感じないほどに定着しているのかもしれない。