定期購読もたいへん

 さわらさんのブログで、フランスの刺繍雑誌"De fil en aiguille"のサイトが閉鎖状態になっているのを知りました。さわらさんは定期購読されていて、その継続の案内も、本誌に印刷されているものと別添の申込用紙とで、異なる送金先が指定されているような状態らしいです。たぶん雑誌の発行元が変わる(変わった)のでしょうが、なんだかあやしい雲行きですね。
 ずっと前にも書きましたが、母がむかしクロスステッチ雑誌をアメリカから直接定期購読していた頃も、発行元が買収されて雑誌そのものがなくなり、有無を言わさず残りの購読期間を他の雑誌に振り替えられたり、いろいろヘンなことがあったのを思い出します。


 ちょうどその後、たまたま久しぶりに覗きにいった(こちらはアメリカの刺繍雑誌)"The Cross Stitcher"のサイトに、定期購読者へのご注意というのが出ていました。

 正規の発売元と無関係のいろんな業者から、定期購読者宛に購読更新のお知らせや引き落としの通知が届いているようなので、もし受け取ったら発売元へ知らせるようにという内容みたいです。これはもしかしたら「振り込め詐欺」に近いものかもしれません。


 "De fil en aiguille"の場合は、雑誌本体と一緒に、定期購読更新の申込用紙が送付されているようなので、まったく無関係のニセ請求書ということはないと思われますが…。"The Cross Stitcher"の件のほうは、それらの業者(Billing ServicesとかBilling Associationとか名乗っていて、請求代行会社みたいな感じなんでしょうか。そういう業種自体はじっさいにあるのかもしれませんが)は、いったいどうやって定期購読者の住所氏名なんかを入手したのかしら?と思ってしまいます。海外から雑誌を取り寄せている人は、なかなか気が抜けませんね。


 ***追記:"De fil en aiguille"の件。その後、ブログを幾つか見た限りでは、やっぱり出版元が突然倒産、雑誌が生き延びるかどうかは清算人の方針しだい、というような事情らしいです。ステッチャーの間で支持の声をあげて存続を求めていこう、という呼びかけをしている人もいるみたいでしたが、どちらにしてもあのボリュームと充実した内容のまま復活するのは難しいんだろうなーと思いました。