浄肌衣タオルのチップ

 「浄肌衣セイフティーチップ」。織道楽 塩野屋さんの展示会で「浄肌衣タオル」を購入した際、おまけとして頂いた端切れです。《バンドエイドなどの内側に付けて傷口に貼ると早く治るようです》と説明が書かれています。
 私が自分の老いをいちばん感じるのは、なんといってもまず「白髪」、次が「小さな傷の治りの遅さ」です。カサブタになってからが、また長い!
 それはともかく、このチップを説明どおりバンドエイドに重ねて貼ってみると、確かにやや治りが早い気がした時もありました。実際はどうかわかりませんが、少なくとも天然の動物性蛋白質だし、長年日本人が肌に直接つけてきた素材なのだから、たぶんバンドエイドより肌に悪くはないだろうという安心感があります。サラッとした感触も心地いい。火傷の治療なんかにカニ殻を原料とする人工皮膚を使うそうですが、それに近いのかな?
 絹は、人間が自分のためにお蚕さんの命を奪って作るもの。それだけに端切れのもったいなさは他の繊維よりひとしお強いものがあり、こうやって切れ端でも使うことができるならそれに越したことはない、と思います。

 塩野屋さんは御召を得意とする織りのお店で、「浄肌衣タオル」も御召の糸を使った品。私は洗顔用に使っています。