ローラーゲーム、あったなぁ

 『金田一耕助の冒険』(1979/角川春樹事務所)大林宣彦監督(地上波・深夜枠)

 製作年度を考慮しても、それでもなおギャグが古臭いような気がしてならない(^^;)。元ネタが分かる私でも付き合いきれない寒さが時おり吹き抜ける。廃墟のような建物が使われていることも手伝って、一応まだ70年代なのに、すでに過ぎ去りし70年代への郷愁と哀感が漂っているような感じ・・・この頃から、何もかもが速度をさらに増し始めてたからかしらん。
 そういえば、こんないわばパロディ物が作られたなんて、角川横溝リバイバルからいったい何年後なんだろう?と思ったら、映画「犬神家の一族」から3年しか経っていなかった事を、かねたくさんの日記(下記リンク先)で知って、ちょっと意外だった。

 全体としてはちょっと苦しい中で、角川春樹横溝正史を訪ねていく場面だけはさすがに笑いました(なぜ障子貼り中?)。それに、岸田森の吸血鬼姿はオリジナルを知らないのだけど、ここでチラっと観られて得した気分。

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