本の恨み骨髄…

現代の「知の怪人」荒俣宏さん(60歳)の原点となった少年の日のほろ苦い体験とは?少年アラマタが主人公の情感溢れるドラマと、本人のインタビューから振り返る。

 本というものが一冊もない家庭で育った荒俣少年は、貸本屋で「少年ケニヤ」と運命的に出会う。その本をどうしても返すことができなかった幼き日のアラマタ氏の心情が涙を誘う。それであんなに物凄く本を買う人になってしまったのかアラマタ氏は・・・合掌。
 「少年ケニヤ」を抱きしめて陶然としているところを、同級のちょっと気になる美少女に「きもちわるーい」と言われてしまう荒俣少年を、個性的な髪形で怪演したのが「劇団ひまわり」の碓井瑠智雄さん(本人のブログも可愛い)。