これが私の願ったことか

 nadja5さんの「お願い指輪が切れました」というエントリを見て、自分の「ミサンガが切れた」時のことを思い出した。

 ミサンガといっても、あの帯締めみたいに平たく織り上げられたものではなくて、当時小学生だった姪っ子が刺しゅう糸を三つ編みみたいに編んで作ってくれたもの(を、本人が「ミサンガ」と称していた)*1。あまりに不憫だったのでしばらく手首に巻いていた。固結びにしたので、お風呂に入る時もそのまま身体と一緒に洗うという感じで、ずっと身につけていた。たぶん1年かそこらは巻いていたんじゃないかと思う。それが、とうとう切れた。予め願い事をしていたわけではないのだけど、思いもかけなかったことが前触れもなく実現すると決まって2日めぐらいだったか、ブチ切れるのではなく、急に編み目がほぐれるように弱ってほどけていった。切れるというより一部消失みたいな感じで。

 私はおまじないの類は全然信じないというわけでもなく、さりとてわざわざ何かを身につけたり実行したりするのもたいてい面倒、という中途はんぱなスタンスの人間だけど、この時は少しだけミサンガの不思議な働きを信じる気持ちになったものだ。その1回きりの出来事だけど。

*1:見た目としては、こちらで紹介されているものに似た形。