気を取り直して、幸田文『きもの』再開。関東大震災が発生、避難する主人公たちの迫真の描写は読んでいて怖い。
合い間に気分転換としてまたまた『白鯨』。抹香鯨の頭部の形状、そこをどうやって切り開き脂を採取するかの詳細な解説などお役立ち情報満載、ついでに空っぽになった頭部のうろに乗組員が墜落してそのまま頭ごと海中へ！というスペクタクルのおまけ付き、しかも身につまされないので気楽に読める…と思っていたら、こちらも老鯨を追い詰めて殺戮する場面でちょっと苦しくなってしまった。息を詰めるようにしてなんとか読み過ごす。
ところで、『白鯨』にデイヴィ・ジョーンズ（海の悪魔）という言葉が出てきた驚いた。あれは「カリブの海賊」のオリジナルキャラではなかったのか。知りませんでした。
