生きてる限り、お事多さんどす

鷲田清一『京都の平熱』(講談社)読了。(図書館本)

京都の平熱  哲学者の都市案内

京都の平熱 哲学者の都市案内


 市バス206系統のルートに沿って市中をひと巡りしつつ、京都についてあれこれ思うという本。206番のバスには私もそこそこ縁があるので、その興味だけで手に取ってみた。京都人のえもいわれぬ意地っ張りぶりを解き明かしているところなんかが面白い。最初に構想されてから約8年、というだけあって微妙に情報が古いのでは…と思われる箇所もあったけれど、まぁ基本的に“追想の京都”ていう感じの本なので問題ない。
 四条通りにあったジャズ喫茶、高校生の頃に何度か入ったことがあるけれど、超有名店あれこれとは違ってこれまで言及されているのをほとんど見かけたことがなかった。この本で名前が挙がっていたので、ちょっと嬉しかった。