部屋「を」放火、にイライラ

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4267021.html魚拓

この事件は今月22日の夜、○○○のマンション一室で○○大学・○○学部4年の○○○○○さん(21)が刃物で刺されるなどして殺害されたうえ、部屋を放火されたものです。

 日曜のお昼前のニュースで(たしか長峰由紀アナウンサーが読んでいたと思うが)、「部屋放火され」という言い方が2回も出てきて耳にひっかかったので、ウェブサイトを検索してみたらここでもやはり「部屋放火され」だった。


 「放火」→「火を放つ」とひらいてみれば、「部屋火を放たれた」ではおかしくて、「部屋火を放たれた」=「部屋に放火された」のほうが自然だと感じるのではないか。「部屋放火され」は、おそらく「部屋を焼かれた」「部屋を燃やされた」と同じだという発想なんだろうが、「放火する」って他動詞なのかしら。


 ちょっと譲歩して(笑)、

〜さんが殺害されたうえ、部屋が放火された

ならまだ聞きやすいのだけど、「部屋が焼かれた」「部屋が燃やされた」に比べると「〜が放火された」はちょっと耳に馴染まない感じがする。私の中では、あくまで「放火する」は自動詞(的な句というか)で、「部屋」を目的語に取る他動詞ではない気がするから。


 [word]カテゴリーではこれまでにも、「〜を切りつける」や、「〜を噛みつく」「列車をご乗車ください」など、【「〜を」/「〜に」問題】にイライラして来た経緯がありますが、もしかしたら「〜に」という前置詞助詞が嫌いな異星人がかなりの数、潜入しているのだろうか。