- 作者: 北田暁大,白井聡,五野井郁夫
- 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
- 発売日: 2016/06/15
- メディア: 単行本
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7月の参議院選挙の前に出版され、私も選挙前に読もうと買ったものの、なんだかんだで今ごろになって読み始め読み終える、この虚しさ…そして秋の気配。
きょうから夏休み…溜まっているあれこれやりたいこと、なんでもいくらでもできそうな気がしているが、5日後には無為に過ごした時間のもったいなさに茫然と座り込んでいる自分が、もう見えている。
とりいそぎ、懸案のこれ:
私だって、もうずいぶん長いこと、「ダイアリーはもう終わってるよな、ブログに移行せなあかんよな(はてな社さんもそれを望んでるよな)」と思ってますよ、ええ。
でも身体が動かないんですよ。
今や私よりもずっとアクティブな「はてなダイアラー」である母も、この本のことを知らせたら少なからず関心を示した(=移行もやぶさかでないとの顔つき)ので、ひとまず買ってみた。本人がほんとに自分で読むつもりかはアテになりませんが。
もちろんこれは、今から「はてなブログ」で始めようという人向けの入門書だろうから、「はてなダイアリー」からの移行というようなメニューは載って無さそう。そこはサイトのヘルプを見ながらやってみるしかないだろう。サイドバーに置いてるあれこれ(べつに要らんけど)を設置しなおせるのか、とかが心配ですが、移行してみてから少しずついじることになるのかしらね。
なんとか移行できた際にはまたお知らせできるかも(弱気)
これまで、ギャラリー規模の小さな展示はいろいろ追っかけてできるだけ観てきた川村悦子。こんなに大きな規模での展示は初めてです。
どどーんと並んだ蓮の大作がやはり圧巻というべきでしょうが、個人的には80年代に初めてこの作家を知った頃の、窓ガラス結露シリーズとの再会が、何よりも感激だった。作る側にしてみれば、過去の作品への愛着ばかりいつまでも言われるのはあまり嬉しくないのかもしれませんが。
フロイトとアランの戦争論を紹介、どう今に繋げることができるか考察。
購入したまま手をつけていなかった立木康介さんの新刊『狂気の愛、狂女への愛、狂気のなかの愛 愛と享楽について精神分析が知っている二、三のことがら』を3日前に慌てて読み始めながら、参加した*1。
狂気の愛、狂女への愛、狂気のなかの愛 愛と享楽について精神分析が知っている二、三のことが [ 立木康介 ]
質疑応答タイムで「インターネットの普及で人の意思疎通が進んだはずなのに…」という、まぁナイーヴな質問が出た際に、立木さんが「自分はネットで意思疎通が進むとは全然思っていなくて、直接対面の関係しか信じてない」という感じの返答をされたのを聞いていて自分が考えたこと:
*1:あの文体そのまま、肉声で語られるのが面白かった。ここから後(残り3分の2)は、あの声を再生しながら読み進められると思うとそれも楽しい(笑)。やはり直接、身体でもって対面するって大切かもしれない
好きな音楽を問われたら堂々と「ヒラサワ…」と回答しかねない私だが、実を言うと21世紀に入ってからの作品はほぼ聴いてなかった。
経済的精神的時間的余裕がなくて、というのが主な理由だけど、いったん遅れを取り始めるとなかなか追いつけそうな気がしなくなってきて、未練はありつつ半ばあきらめていた感じである。
しかし昨年病気になったこともあって、もう限られた(そしてどの程度限られているのかは知るべくもない)残り時間に〈したいこと・せずには置けないこと〉を、ある程度決め込まざるを得ないという気持ちになってきた。そう考えた時、やはりヒラサワの音楽のかなりの部分を聴き残したまま人生を終えるというのは自分にとってよろしくないと思った。
続きを読む昨年思いがけない病気に罹って以来、時間の無駄遣いと思いながらついつい、ネットで検索しては医療機関のサイトやら、自分と同じ病気の人の体験記やら、果ては同じ診療科・治療法を専門にしておられるお医者様のブログやらをぼんやり閲覧してしまう。ほんとは自分の主治医がとても好きなんだけど、これ以上近づきようが無いので、代償行動として周辺情報を漁ってしまうというわけ。
読書のほうも、従来どおり小説やエッセイはもちろん読み続けているのだけど(なかなか進まない)、上記のようなサイト経由で知った本にこれまたついつい興味を惹かれてしまい…
本日読了した本:里見 清一『医者と患者のコミュニケーション論』 (新潮新書)
こちらのブログで紹介されていた本。その中で、
自分の担当の医師、日ごろ怖そうに見えてなかなか会話出来ない医師が
心の中でどんなことを考えているかを知る手がかりとなる本
と書いてあったのに好奇心を刺激され(実際の自分の主治医の「心の中」を知りたいかどうかは自分でもわからない)、買ってしまった。
著者はがんの治療を専門とする医師で、深刻な病気に悩み苦しむ患者さんと関わってきた長年の経験から導き出した、独自のコミュニケーション論が説かれている。現在の私のような、当面は命に関わるわけではない、ゆる〜い病状で診てもらっている慢性(?)患者には必ずしも当てはまらない内容かもしれない。大病には決して罹りたくないが、治療方針をめぐって患者さんと怒鳴り合いになったことがあるという昔話など、そこまで濃密な医師と患者の関係を少し羨ましく感じる箇所も幾つかあった。最後の辺り、いよいよ万策尽きた時に患者に対して医師ができることは何か、という辛い局面を語る章は、読みながら泣けてしまった。とはいえ、私も実際に患者としてこの先生に出会ったら「憎たらしい医者やな…」と腹を立てるのかも。
次に読むつもりの本:石黒 芳紀『手術室からの警鐘 (最先端医療の現場から)』 (平凡社)
心筋梗塞を経験したかたのブログ*1を拝見していたら、どうやら著者とご友人らしくこの本を紹介されていたので、読むことにした。著者は麻酔科のお医者様。「手術をする外科医の腕の善し悪しを最も客観的な立場から見ているのが麻酔医である」というような話は、他の本(外科医が書かれたエッセイ)でもたまたま読んで、ふーん、と興味を持っていたので。きっと面白いはず。
ほんとは小説をもっとガンガン読み進めたいんだけどね……
*1:ちなみにこちらのブログ主さんはご自分の病気についてとても詳しくご存じで検査結果の数値なども子細に理解・検討されている。同じ病気なのに、なーんにも知らないままされるがまま忘れるがままになっている自分がちょっと恥ずかしい。ほかにも、だいたい闘病記・体験記をウェブに載せている人はすごく真面目で研究熱心だし記憶力が優秀な人ばかりだ…