『3分クッキング』テキストに連載の田辺由布子さんのパンレシピ、9月号はいよいよ(?)食パンの登場。わたくし、これまで何度か食パンには挑戦しているものの、そのたびに思い描いた“ふっくら嵩高い食パン”にはほど遠いしろものが出来上がり、必ず涙しています。
あすの日曜は夜遅くまで選挙特番でお祭り騒ぎだろうから、テレビを観ながらゆっくり食パン再々挑戦してみようと、早めに材料チェックなどしているのですが、ここで以前から気になっているのが、食パン一斤用の焼き型のサイズというか容量がはっきりしないということ。手持ちのレシピをあれこれ見比べると・・・
【1】むかし何かの雑誌から切り抜いた「特集:家で作るおいしいパン パート2 (パン制作指導:Group Oak)」という記事が手元にある。 その最初の「基本の山型食パンを作ろう」という項目に、 食パンの型のサイズと材料の分量が一覧表にまとめてあるが、それによると・・
型の種類 | 底の短辺:cm | 底の長辺:cm | 高さ:cm | 粉の量:g | 水分量:cc |
---|---|---|---|---|---|
1斤分 | 9cm | 18.5cm | 9.5cm | 350g | 240cc |
1.5斤分 | 12.5cm | 23cm | 12cm | 500g | 300-350cc |
2斤分 | 13cm | 28cm | 14cm | 650-700g | 480-500cc |
【2】前にも書いた島津睦子さんの『焼きたてのパン作り』で食パンのレシピを探すと、 1.5斤の食パン型1個分 粉350g・水分230g となっていて、型の具体的サイズには言及無し。 しかしこの材料の分量は、【1】でいえば1斤分の分量に近いと言える。 両者の言っている「1斤」なり「1.5斤」の型の大きさが果たして同じものなのか、 という疑問が生まれる。
【3】ベターホームのテキスト『手づくりパン』では「斤」という表現は無く、 18.5×8.5×9.5cmの食パン型1本分 粉250g・水分190-200cc となっている。型のサイズは【1】の1斤分に近いが、材料はかなり少なめ。
【4】そして今回の『3分クッキング』レシピは 1斤分・6枚で粉300g・水分220ml となっていて、型のサイズの指定は無し。
・・・とまぁ、こんな細かいことで迷う以前に、肝心のパン作りの腕前が冴えないことのほうが問題。これまであまり膨らまないカチカチした食パンしか出来なかったのは、こね不足だったのかそれとも発酵不足??さいきん『3分クッキング』のレシピで作ったパンはどれも上手く膨らんでくれているので、今回の【4】にも期待しているのですが、粉の量が300gと少なめなのが気がかり。うちの焼き型だと背の低いパンになってしまうかもしれません。更に再挑戦するハメになるかも・・その時はまた分量を変えてみようと思います。
以上、長々と書きましたが、もしここをお読みの方で「私の焼き型はこんなサイズ」「このレシピではこうなってる」とか思われた方ありましたらコメントお待ちしておりますm(__)m。
[参考]ちなみに工業製パンの世界では、「包装食パンはできあがり340g以上あれば1斤と見なす」というふうに取り決められているそうです→農林水産省「消費者の部屋」食パンの一斤の定義等。厳密に1斤=何gと決められるものではないらしい。手作りパンを教える先生や製パン器具メーカーの間でも上記のようなバラツキがあるのは、そのせいかな。