ハンドミキサーパン2作め

 前回のプレーンなパンに続いて、今回は楽しみにしていたお菓子ふうのパン。本に載っているのは、「オランジェット」という名前の通りオレンジピールを使ったレシピですが、私は買ったまま使いそびれたドライマンゴーがあったので、同じくバレンタインデーの頃に買い込んで冷蔵庫で夏を越してしまったクベルチュールチョコと一緒に使ってみることにしました。また、本ではカップケーキ型に小分けしてお菓子ぽく焼き上げてありますが、私は今回もパウンド型を使いました。

 基本の生地と材料は全く同じで、そこに湯煎で溶かしたチョコを混ぜ合わせ、さらにこまかく刻んだチョコとフルーツが加わるだけ。前回と同じ分量で作り始めたつもりだったのですが、水分量が少なめだったのか*1生地の粘度が高く、ハンドミキサーの羽根に絡まって前回より少し難儀しました。おまけに、湯煎で溶かしたチョコをほんとはまんべんなく混ぜ込まないといけないんでしょうが、生地が固くて完全には混ざりきらず、ややマーブル模様に。でもなんとか偏りがない程度まで必死で混ぜました。
 前回は焼き上がりの気泡が粗く、少し発酵オーバーだったかなと思ったので、今回はやや早めに発酵終了*2。ひょっとしてこね過ぎで膨らまないのでは・・と恐れたもののそれはナシ。型の7〜8分目くらいまで膨らんだところで焼き始めました。
     

 前回のパンは生地の中央あたりがやや焼き足らず、ちょっと卵臭い感じが残ったので、焼き時間は今回やや長めに。また前回は型からうまく外れなかったのに懲りて、クッキングペーパーを敷きましたが、きれいに剥がせました。ひと晩おいてカットしてみたところ、断面の気泡はかなり細かく、落ち着いた焼き上がり。水分量が心配でしたが、完成してみればちょうどいい具合でした。口の中で溶けるような食感で、パンとしてはやや頼りない感じもしますが、ソフトで食べやすい。ドライマンゴーを使ったので優しい甘酸っぱさでした。レシピどおりオレンジピールを使えば、もっと濃厚でキリッとした味になると思います。

 なお、上田淳子さん曰く「パンだからチョコの代わりにココアで、なんてことをしてはいけません。おいしいチョコだからこそおいしいパンになるのです。」とのこと。私が買っておいたチョコはたまたま上田さんお薦めのものと同じカカオ分56%のものでした。このパンの場合、カカオ分が多すぎないセミスウィートタイプが合うそうです。
 ほかにもまだ作ってみたいパンが幾つか載っているので、そのうち試してみるつもり。

*1:卵+牛乳で120mlって計るのがけっこう難しい

*2:私はオーブンを発酵に使っており、発酵後はオーブンを焼き上げ温度まで温めないといけないので、予熱するあいだ生地を外で待たせることになる。その待ち時間のあいだにも発酵が進んでしまうので、そのぶん早めに発酵を終えるとちょうどいいみたい。この待ち時間は普通のパン作りでも当然発生していたのだけど、ハンドミキサーのレシピでは発酵の進み具合がより速いような気がする。