ゆとりが大切


 「たねや」の生菓子。この2種だけみると、ちょっと色合いが春っぽくて時季遅れのようにも思えますが、他のお菓子は水辺を連想させる涼しげなものもありました。お茶碗は、これも少々季節を外れたかもしれませんが大好きな鉄線の絵。



 ところで、今日のお菓子は家族が某デパート内の売り場で購入してきたのですが、ケース内の見本のとおりに6個入りの箱に詰めてくれるように頼んだそうです。ところが、持ち帰って開けてみると、見本では入っていたピンクの煉り切りが無くて、代わりに薄緑のきんとんが(画像右上)・・・・。きんとんは緑&黄色のが最初から2個含まれていたので、きんとんが3個になってしまいました。


 注文したあとずいぶん待たされたので、きっと見本と同じお菓子を切らしていて、あわててあり合わせの材料でひとつ拵えたんじゃないかというのが我々の推測。いちおう店員さんは箱を閉じる前に「これでよろしいですか」と見せてくれたのだけど、(とりたててややこしい注文をしたわけでもなく見本どおりの物を頼んだだけなので)まさか違っているとも思わず詳しく見ないままハイハイと言ってしまったらしい。そういうわけでこちらにも落ち度はあるのだけど、意匠と彩りが楽しみの和菓子なだけに、ちょっと残念。「煉り切り」好きの家族もがっかり。めったに買わない客が今回のことだけで判断するのはフェアじゃないかもしれませんが・・・


 ここの売り場には洋菓子部門の「クラブハ●エ」も隣接していて、例のバウムクーヘンを買う客が文字通り列をなしていたそうです。ちかごろは洋菓子のほうが大繁盛なのでしょうけど、やはり本来の和菓子のほうではもう少し余裕をもった丁寧な仕事を期待したいもの。
 とはいえ、お味のほうはさすがに間違いはなく、あっさりしていて材料の美味しさが感じられるけっこうなお菓子でした。