情報弱者だったわい

 高齢者がインフルエンザ(新型に限らず)に感染した場合、肺炎を併発することによって最悪の結果に至るケースが少なくないようです。共に後期高齢者になったウチの両親、とくに父は肺気腫ぎみだそう(<あまり関心がない酷薄娘)なので、インフル感染したら肺の悪化が心配です。


 高齢者の肺炎を防ぐためには、「肺炎球菌ワクチン」の接種が有効であるというお話を、数日前にきくち教授のkikulogのコメント欄で初めて知りました。夜中だったのでとりあえずメモ。翌朝、さっそく親に忠告してやろう…と意気込んで階下へ降りていったら、ちょうどその日の朝刊に「肺炎球菌ワクチン」の有用性を解説した記事が載っていたのでズッコケそうになりました。(とはいうものの、その記事は両親の目には留まってなかったみたいなので、結局わたしのアピール&親身な解説が必要だったわけですが…)

 というわけで、けさ老父(物理的に耳が遠いうえに、比喩的な意味でも人の話も「聞く耳持たず」、新聞は斜め読みならぬ「斜め眺め」で、ここ数十年はほとんど情報が更新されていないまったくの情報弱者)が新聞切り抜きを持参して、かかりつけの医院で相談してみたところ、
「あー、それもやっとかはった方が良いですな。しかし新聞に載ったりしたので、ちょっと取り合いみたいになってましてねー
っていう感じだったらしい。出遅れたか!…と焦りそうな展開ですが、調べてもらった結果、最初の返答ほど危機的な状況ではなかったようで、1週間後くらいに接種してもらえることになったとか。母のほうは同じく高齢者とはいえ高血圧以外はまずまず元気なので、これもまたかかりつけのお医者様に相談してみよう、と言ってる段階。
 

 今回、事前にウェブでこのワクチンに言及されたコメントを読ませて頂いたおかげで、私の記憶に残り、またタイミングよく新聞記事が載ったので、老親への説明もし易かったので助かりました。新聞記事だけだったら、私も読み逃していた可能性大です。うちはだいぶボケてる父はともかく、母のほうはウェブも自分で閲覧するし好奇心はまぁ旺盛なほうで、年齢の割には情報遮断されてないほうに属するんではないかと思うのですが、それでも自力でこの情報にたどり着く確率はかなり低かったでしょう。というか、私自身がこれまで「高齢者の肺炎は怖い」ぐらいの認識はあったものの、このワクチンについては全く無知だったわけで、自分こそが想定以上に情報弱者だったことにちょっとショックを受けた出来事でした。



 参考リンク:肺炎球菌ワクチンQ&A(詳細解説) 「まえだ循環器内科」さんのサイト内の詳しいページ。
 おまけ1:河北新報 東北のニュース/肺炎球菌ワクチン接種費 仙台市、75歳以上助成へ 今回の新型インフル流行をうけて決定されたという最新ニュース。我が居住地には、残念ながらこのような助成制度は存在しません(怒)。
 おまけ2:asahi.com暮らしと健康コラム【MEDICALホットニュース】肺炎球菌ワクチンを知っていますか? 2004年7月末現在で、公費助成のある自治体は21市町村とあります。