何ものかを怖れて

 病気してからこの約2年、規則正しく早寝早起きするようになってぐっすり眠るせいか、とんと夢を見なくなっていた。
 ところが、ここしばらく整形外科系の不調につきちょっと不規則にゴロゴロすることが増えた。二度寝、というか、休日の朝など、一旦起きて朝ごはんを食べたあと、もう少し横になるか…とやった結果、いわく言いがたい悪夢?を立て続けにみることになった。

 なかでも印象に残った2つが、どちらもざっくり要約すれば《若い女に侵入される》ストーリーだったのは、いったい何を指し示しているのだろう?
 どちらもこれまたざっくりまとめれば《水のそば》での出来事だったのは、これは単純に、トイレに行きたいと思いながら見た夢だったからなんだろうけど(笑)。

 ひとつめは、落水荘みたいな変な構造の別荘かなにかの勝手口に面した水路を越えて、女子高生ふうの集団が入ろうとしてノックしてくるのを必死でドアを押さえて居留守を使おうとしている夢。
 ふたつめは、どこかのビルのアールデコ調の洗面所みたいなところの鏡の前で、若い女が「服を直してあげましょう」と言って、襟から手を入れてどんどん下着の方まで手を伸ばしてくるのを、後から入ってきた別の女が「早く離れたほうがいいですよ!」と助け出してくれる夢。

 どちらもけっこう怖かったんだけど、いったい私は何を考えていたんだろう…