リハビリ名目で外出


 ご夫妻で現地の職人さんを使ってプロデュースされているらしい→gallery studioくらくら。とにかく点数豊富に展示されていたので、「○○な感じの色柄でワンピースが仕立てたいから、いいのがあったら欲しいわー。予算◇万円くらいで。」というふうにはっきり目的がある人にはたぶん良い機会だと思います。お金もないし、いま欲しい!というわけでもない私の場合、正直言って眼が泳ぎっぱなしでした…でも素敵な柄がいっぱいで、しっかり目の保養をさせていただきました(スミマセン)。それにこれまでジャワ更紗であまり見かけたことのない細幅の生地や、バッグや帯などの仕立て品も見られたので、バティック好きのかたは是非。
 **小さなわんこ(ビーグルさん?)が熱烈接客してくださって楽しさ倍増でした。まいにち在廊(笑)されるか分かりませんが…

 新聞小説の挿画として製作された版画群。新聞連載という時間的制約もあって、柄澤氏の得意とする木口木版画ではなく、「リノカット」という技法を主体にしてあるらしい。「リノカット」は初めて聞いたので、どの部分がその技法なのかは私には見当が付かないのですが、私が(少しだけ見かけたことのある作品から)持っていた柄澤氏のイメージとはたしかにちょっと違う作風と思いました。木口木版画だと画面がみっしり稠密というか重い印象がありますが、今回の展示作はもっとザックリした描線で、ミステリアスな空間がえがかれています。レースのような細かい紗のかかった立体的な感じの作品が気に入りました。


 写真がぼやけていますが、いちばん左下が「ラルゴ」。ほかにも「サラバンド」など、バロック舞曲を思わせるタイトルの絵がいくつか。右のマドレーヌが気になる…