ゲルマン満喫


 バッハ・コレギウム・ジャパンなどの古楽系を除けばめったにクラシックの演奏会に行かない、でも今回は「たまには大っきなオーケストラの音も聞いてみたいなー」というぐらいのつもりで出かけた私はともかく、こんな定番すぎる演目をわざわざ聴きに行く人があるのだろうか…と思ったのはシロートの浅はかさ。満席で熱気むんむんでございました。


 そういうわけで、私には他の演奏と比べたりはできないけれど、落ち着いてはいるけれど年寄りくさくもない、なかなかいい気分の演奏だった。
 最初ベートーヴェン7番が始まったとき、「あれっ、こんな曲だったっけ?なんかハイドンみたいなベートーヴェン、というか昔っぽい感じ…」という不思議な感じがして、どこにそういうふうに感じたのかは自分でもよく分からなかったのだけど、帰ってからTwitterなどで他の人の感想を読んでいると「古楽/ピリオドふうの演奏」だったという指摘があったので、私の耳もそう間違ってもなかった*1のだわ、とちょっと自信を取り戻したり。それと、演奏内容とは関係ない、関係ないはず*2なのですが、指揮者のミヒャエル・ザンデルリングさんはスラッとしててとてもとてもかっこよかった。

*1:たぶんノンヴィブラートとか、その辺りが私にもそう聞こえたんでしょう

*2:いや本当にそうなのだろうか。指揮者のルックスが会場全体に何かを満ち溢れさせたり、オケの何かを引きだしたりは絶対にしないのだろうか!?